斎藤史郎個展
是非ご来館下さい            −家と荒野と人間−

美しいものが苦手である
だから若い女性や咲き乱れる花を描いたことがない
実物にはとても及ばない そんな気がしている

描くのはいつも老人や古い小屋 そして荒れた大地である
風雪に耐えた 揺るぎない確かな世界がたまらなく好きだ

最新作の「晩秋のクロアチア」も本当の姿とは少し違う
山は削り荒野とし 太い幹から枝も葉も切り落とした

書斎の本棚にあった枕草子をぺらぺらめくっていたらこんなくだりが目に止まった

  絵に描き劣りするもの なでしこ 菖蒲 桜 物語 に
  めでたしといいたる 男 女のかたち
  描きまさりするもの 松ノ木 秋の野 山里 山道

どうやら 千年も前に清少納言もおんなじことを感じていたようだ

               乞うご高覧 2014年秋 斎藤史郎

              斉藤史郎ウェブギャラリー
2014年
9月16日(火)〜9月23日(火)
12時〜20時
但し、最終日23日は17時終了
ジャンセン美術館・銀座アートスペース
〒104-0061
東京都中央区銀座6−3−2
ギャラリーセンタービル4F
(地図は下記をご参照ください)

作 品

残雪のハルピン郊外 M120


ハルピンのおじさん M30

海と崖 F10


周荘の破れ家 F130


秋の周荘 150号変形


熊 F8

ウィスキーボトル F10

小屋 F50

電気スタンド M10

夜明け前 F50


家と崖 F80


ハルピンの農夫 P50


晩秋のクロアティア M150


ビルと少年 M20


イスタンブールの親爺 P80



 銀座アートスペース MAP
(数寄屋通りとみゆき通りの角にあり、泰明小学校運動場正門の向いのビルです)