本場大島紬フェアーin銀座 紬の温もり展
本場大島紬に新しい息吹を吹き込む仙太郎が
銀座フェアーにてその創作した大島紬の数々を披露します
是非ご高覧ください

2009年 11月1日(日)〜12月20日(日)
午前11時〜午後6時半
初日15日は正午開始
最終日20日は午後5時終了

銀座アートスペース


鬱金(ウコン)は日本では奄美沖縄に自生するショウガ科の植物です。
ウコンに含まれるクルクミン酸が肝臓腎臓に良いとのことで漢方薬としても有名です。
そのウコンで大島紬を染めてみよう!との着想から出来上がったのが「ウコン染大島紬」です。
ウコンに緑茶や桑の葉、テーチ木などさまざまな草木染料を混ぜ合わせ、とても美しい色合いになりました。
糸の芯までウコンが浸透し、よりしなやかになります。
唐草の唄
ウコンを贅沢に煮出して染色しました。
深みのある黄金色です。
唐草が全体を覆い、伸びのある柄行になります。
唐草の部分は無地場で、柄にならない部分に絣が敷き詰められています。
新雪
ウコンの濃度を薄くして染色すると、淡いクリームイエローになります。
幾重にも重なる小さな雪輪柄には、ワイン色が摺込まれています。


あかねさす紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (額田王)

万葉の昔から紫は日本人にとって高貴な色で聖徳太子の定めた冠位十二階でも、紫は「徳」を表す最高色とされていました。
当時、紫をだす染料は「紫根=ムラサキ草の根っこ」が主で上記額田王の歌でも紫根を栽培している御料地での逢瀬を詠んでいます。
仙太郎の紫根染大島紬は、大島紬の染色に紫根を採り入れた定番商品です。
花の妖精
2008年 本場大島紬織物共同組合主催の新作コンテストの受賞柄です。
洋花を墨濃淡で表現しました。ヨコ糸すべて絣となる総絣の技法です。総絣では柄はより強調されて表現されますが、同系色の墨濃淡配色でさりげない優美さを表現しています。
麻の葉七宝
麻の葉の広がりを七宝模様と合わせて図案化。ブラウンとワイン色の摺込みで柄に奥行きが生じています。
なんと、図案自体は昭和初期のもの。


「二重絣」とは一言で言えば絣の表現力が二倍になる技法のことです。
絣点と絣点の間の無地場の部分に、数十色もの色を摺込み本来の絣点とそれに隣接する地の部分にも表現力を与える技法のことです。
この「二重絣」の原料とを織りこなせる技術者は非常に少ないのが現状です。
彩の鼓動
ウコン染をベースに紫や緑、青など数十色の色のボカシ技法。
伸びのある曲線の中には更紗模様が敷き詰められている。
気持ちが晴れ晴れするくらい、ウコン染めが鮮やか。
色彩の唄
トルコブルーと藤色が鮮やかで、ボカシの技法が抜群の仕上がりです。
多くの色数がケンカせず調和しているのは草木染ならでは。
織りでここまで表現できるのは二重絣技法だから。



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